伝統の箱根寄木細工
(~木・木の語らい~)
箱根寄木細工は種類の多い木材の、それぞれが持つ異なった材色や木目を生かしながら寄せ合わせ精緻な幾何学文様を作り出し一定厚みの「種板(たねいた)」とし、これを特殊な大鉋(おおかんな)で薄く削り、小箱などに貼布、装飾に利用したり、種板をそのまま加工し製品にする手作りの木工芸品です。
薄く削った模様を木製品の外側に貼り付ける手法を「ヅク貼り」、種板を加工して形づくる手法を「ムク作り」と言います。
製品としては、文箱・引出し類・宝石箱・盆・菓子器・コースター・花器など、様々な木工芸品があり、箱を開ける際のからくりが施してある秘密箱は有名です。
この技術技法は江戸時代末期に箱根町畑宿に始まり、現在まで技術継承がなされ、箱根・小田原地方が我が国では唯一の産地です。昭和59年5月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)により「伝統的工芸品」として指定をうけました。
記念品・ご贈答品として、ご愛用をお願い申し上げます。
寄木細工の主な材料
(~色とりどりの樹種~)
箱寄木細工では木材の自然な色合いと木肌が重要です。このため非常に多くの樹種を用いますが、色の系統別による主な木材として、次の種類があります。 |
【国内産及び外国産の主な材料】 |
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